立秋の前日に生まれた麦です。
よく母に、
「あなたを生んで退院するときに、夏から秋に季節が変わっててびっくりした。」
と言われました。
子どものころはよくわかっていませんでしたが、今になると母がいわんとしていることがわかります。
夏真っ盛りの時期に私の出産のため入院した母は、1週間後に退院。
その退院の日、うろこ雲が広がり、空が高くなっていることにびっくりしたそうです。
「そうか、もう立秋が過ぎたのか。」と思ったそうです。
そんな季節の代わり目となる立秋とは何かをご紹介していきます。
立秋とは?
立秋とは二十四節気のひとつです。
二十四節気についてはこちらで紹介しています。↓
年によって変わりますが、毎年だいたい8月7日ごろが立秋となります。
立秋を迎えると、ニュースなどでは「今日は立秋で、暦のうえでは秋となります。」といったような言葉がしばしば聞かれます。
そう、立秋は暦のうえで秋のはじまり、秋の気配が感じられる時期なんです。
暦のうえでの秋というのは、立秋から立冬(11月初旬)の前日までのことを言います。
とはいっても、実感としては夏真っ盛りですよね。
うだるような暑さの中、秋の気配と言われても・・・。
特に最近は温暖化の影響もあって、春と秋の期間が短くなっているともいわれているので、これからどんどん二十四節気の時期と季節のずれは広がってしまうのかもしれないですね。
二十四節気のような暦の考え方が薄れていくのは、ちょっと寂しい気がします。
せっかく四季のある日本に暮らしているので、立秋の日がきたらちょっとした空の変化だったり、気温の変化から秋の気配を感じてみたいなと思っています。
個人的には夏が苦手なので、夏が早く終わってくれることを願いつつ、ちょっとした気配でもいいので秋を感じたいです。
2021年の立秋はいつ?
立秋は毎年だいたい8月7日ごろなのですが、毎年同じとは限りません。
国立天文台の暦要項を確認したところ、
2021年は8月7日(土)が立秋です。
ここから15日間 8月22日の処暑までが立秋の期間となります。
参考サイト
『国立天文台の暦要項』
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2021/rekiyou212.html
立秋になったら暑中見舞いはNG?
立秋になると、夏の暑さが真っ盛りという意味の『暑中』ではなく、夏の暑さが残るという意味の『残暑』を使うことになります。
なので、立秋の日に、暑中見舞いを出すのはNGです。
普段の生活の中で、立秋の日にちを意識することはそんなにないと思います。
でも、暑中見舞いを出すときだけは、立秋の日にちを確認しないといけません。
夏のご挨拶のはがきやお手紙を出すとき、『暑中お見舞い申し上げます』と書くのか、『残暑お見舞い申し上げます』と書くのか、それは立秋の日にちで決まるんです。
暑中見舞いとして出すのは、立秋の前日まで。
立秋の前日までに相手に届かない場合は、残暑見舞いで出すことになります。
相手から暑中見舞いをいただいていて、お返事をする場合も、立秋までに相手に届かい場合は、残暑見舞いで返事をします。
ですので、暑中見舞いを出すときや、暑中見舞いをいただいてお返事するときには、立秋の日にちの確認をしましょう。
ちなみに、残暑見舞いは、立秋から白露の前日(9月7日頃)までなら出して大丈夫と言われていますが、9月に入ると、秋というイメージが強くなってしまうこともあり、できれば8月中に先方に届けるようにしたいです。
まとめ
秋のはじまりとされる『立秋』についてご紹介しました。
ここ最近の夏の暑さが厳しいだけに、「暦のうえで秋です。」いわれても、ピンときませんよね。
実際の季節とずれがあるので、二十四節気をなくすという案もあったようですが、なくすことへの反対意見が多く寄せられたそうです。
実際の季節とのずれはあると思いますが、でも、目を凝らさないとわからないくらいの変化は起きているのではないかなと思います。
せっかく四季のある日本に暮らしているので、立秋が過ぎたら、少しでも秋を感じるものはないか探してみてはどうでしょう。
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