入梅とは?2021年はいつ?梅雨入りとの違いを知って季節を楽しもう

入梅とは?2021年はいつ?梅雨入りとの違いを知って季節を楽しもう

『入梅』という言葉を聞いたことがあるかと思います。

『梅』という文字からして、なんとなく梅雨に関係することはわかりますが、梅雨とは違うのでしょうか?

入梅にしても、梅雨にしても、なぜ『梅』の言葉が使われているのかも不思議です。

梅雨の時期は、梅の花はとっくに咲き終わっていますよね。

そんな『入梅』について意味や由来などをご紹介します。

入梅とは?梅雨入りとはどう違うの?

 

『入梅』というのは雑節のひとつで、暦のうえで梅雨の季節に入ったことを意味します。

昔は二十四節気の芒種のあとの初めての壬の日が『入梅』と定められていました。

昔は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の要素が日に割り振られておったのじゃ。

新暦では、だいたい6月11日頃とされています。

昔は梅雨に入る時期を知ることが、農作業の段取りを決めるのにとても重要でした。

そこで、暦に梅雨に入る時期を示し、農作業を行う目安としたというわけです。

ですので、『入梅』はあくまでも暦の上での話。

実際の梅雨入りとはちょっと意味合いが異なります。

実際の梅雨入りは、気象庁が梅雨入り宣言を行うことで決まります。

梅雨入り宣言は地方によって異なるので、入梅と梅雨入りの日が異なる地域もたくさんあったと思われます。

入梅、梅雨なぜ梅の字を使うの?

 

入梅や梅雨ではなぜ『梅』という字をつかうのでしょうか?

その説はいくつかあるんですが、有力なものは2つあります。

・「梅の実が熟すころの雨」という意味
中国で『梅雨(ばいう)』と呼ばれており、それが日本に入ってきた。

・「カビの生えやすい時期の雨」という意味
『黴雨(ばいう)』と呼ばれていたが、かびでは語感がよくないので、梅の字が使われた。

 

正しい説はわかりませんが、梅の花ではなく、梅の実に着目した言葉だったんですね。

そういえば、梅の実がスーパーなどに出始めるころと重なります。

2021年の入梅はいつ?

2021年の入梅は6月11日です。

2020年の入梅は6月10日だったのですが、実際の梅雨入りは沖縄は5月16日で、東北北部は6月25日でした。

日本の中でも、1か月以上も幅があるんですね。

これだけ差があると、「農作業の段取りなどにも影響するのでは?」と思いますよね。

調べてみると、暦は地域によって異なる場合もあったようです。

「地方暦」といって、地域ごとの気候や気象の特色をふまえた暦があったのじゃ。

毎年の気候や気象を細かく記録して、その地域にあった暦作りがされていたとのこと。

暦と生活が密接に関わっていたんですね。

まとめ

入梅とは暦の上でのことだったんですね。

地域やその年の気候によって、実際の梅雨入りと大きく違ってくることもわかりました。

梅雨の時期は雨でじとじとして、憂鬱なイメージですが、個人的に『梅』という字に少しひかえめだけど、美しいイメージです。

『梅雨』が『黴雨』でなくてよかったなと思います。

現在でも『黴』が使われていたら、梅雨の時期は本当にうんざりしてしまいそうです。

なぜ『梅』の字がつかわれるようになったのか、本当のところはわかりませんが、『梅』の字があてられたことに感謝です。

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