『伝統的七夕』って知っていますか?
『伝統的』という言葉が七夕の前にわざわざつくということは、私の知っている七夕とは違うのだろうということはわかります。
伝統的ということは、昔から引き継がれてきたものでしょうか。
七夕の行事を8月7日に行う地域もあるというのは聞いたことがあるのですが、それともまた違うようなのです。
この伝統的七夕は、国立展望台が定義して呼びかけているとのことなんです。
どんな意味があるのか調べてみたところ、とっても素敵な日だとわかりましたのでご紹介します。
伝統的七夕とは?
現在の七夕の行事といえば、7月7日ですよね。(地域によっては8月7日の場合もあります。)
じゃあ、伝統的七夕は?というと、8月のどこかの日で、毎年違うんです。
具体的にいつかというと、二十四節気の処暑を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(新月)の瞬間を含む日から数えて7日目です。
二十四節気についてはこちらを参考にしてください↓
この「伝統的七夕」は、こよみに関する様々な情報を提供する国立天文台が、星空に触れるきっかけにしてほしいと、2021年から広く報じているものなんです。
七夕と伝統的七夕の違いは?
国立天文台が、星空に触れるきっかけにしてほしいと「伝統的七夕」の日を報じています。
でも、7月7日の七夕と伝統的七夕は、どう違うのか。
日にちが違うのはわかるのですが、日にちが違うことによって何が変わるのでしょう?
まず、一番違うのは、お天気ですよね。
現在の七夕である7月7日は、梅雨の時期と重なることがほとんどです。
つまり、七夕の日に、織姫星や彦星を見たいと思って星空を眺めても、雨が降ったり、雲で覆われたりで、星を眺めることができないことが多いということです。
でも、8月になれば晴れる日が増えて、星空を楽しむにはもってこいの季節になります。
次に、星の位置です。
7月7日よりも8月の方が、七夕の星が見える位置が高くなります。
つまり、星が見やすいということです。
最後は月の形。
7月7日の月の形は、年によって違います。
でも、伝統的七夕の日に輝く月は、上弦前の月になるんです。
実は、日本には、織姫と彦星が天の川を月の舟で渡るというお話があるんですが、そのお話に出てくる月が、上弦前の月とイメージがぴったり。
月齢がほぼ6日の月なので、だいたい、このくらいの月になります。
まさに月の舟という感じがします。
つまり、伝統的七夕の日は、晴れる確率が高く、宵の空に七夕の星々が高く昇り、上弦前の月が南西の空に輝く日なのです。
星空に触れるきっかけにするにはもってこいの日。
星空を眺めながら、織姫と彦星が月の舟に乗って天の川を渡る、そんなイメージが膨らむ一日になったら素敵だなと思います。
織姫と彦星の見つけ方はこちらを参考にしてください。↓
2021年以降の伝統的七夕の日
伝統的七夕は、二十四節気の処暑を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(新月)の瞬間を含む日から数えて7日目と決まっています。
毎年日にちが変わることになり、ちょっと面倒ではありますが、織姫と彦星、そして月の舟を眺めることができると思うと覚えておいて損はないかと思います。
特に7月7日の七夕で星空が眺められなかったときは、この伝統的七夕の日に再度チャレンジしたいですね。
毎年変わるので、2021年から10年間の伝統的七夕の日の一覧を掲載しますので、参考にしてください。
年 | 伝統的七夕の日 |
2021 | 8月14日 |
2022 | 8月4日 |
2023 | 8月22日 |
2024 | 8月10日 |
2025 | 8月29日 |
2026 | 8月19日 |
2027 | 8月8日 |
2028 | 8月26日 |
2029 | 8月16日 |
2030 | 8月5日 |
まとめ
伝統的七夕についてご紹介しました。
七夕の日って、雨のイメージが強いです。
子どもが笹飾りを外に出したいというので、毎年雨があたらないようにしている気がします。
なので、伝統的七夕の日を調べていて、なるほど!と納得しました。
星を見るなら、断然8月がいいですよね。
さらに、七夕の星々と舟のような月との共演が見られるなら、一度は空を見上げようと思います。
コメント